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「広島野球障害検診」参加報告

こんにちは。理学療法士の百﨑です。

今回は広島野球障害検診への参加報告をしたいと思います。

現在全国各地で野球ヒジ検診が行われています。古くは1980年代から徳島県で始まりました。

しかし、広島県ではこれまで定期的な検診活動は行われてきませんでした。この度、ヒジ障害の早期発見だけではなく全身の障害を未然に防ぐ為、予防にも力をいれた、「広島県独自の野球障害検診」がスタートしました。

第1回は平成27年9月に、そして平成28年3月に第2回が開催され、広島県内の医師、放射線技師、理学療法士、作業療法士がボランティアとして多数参加しました。

当院からは、私と久保田、佐竹の3名がスタッフとして参加しました。

この野球障害検診では、医師の診察、放射線技師による超音波検査、理学療法士、作業療法士による柔軟性、筋力テスト、障害予防のためのストレッチ指導などが行われます。

野球ヒジには大きく分けて、内側型、外側型、後方型があります。そしてこの野球障害検診の重要な目的の1つは、外側型である「離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)(OCD)」を発見することにあります。

離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)(OCD)とは:

11歳前後の男女を問わず全ての子どもに起こり得る(100人に1~2人)原因不明の骨壊死です。つまりサッカー少年にもいます。

その特徴は初期では無症状で関節の動きに制限もなく、押さえた時の痛みも投球時痛もありません。症状が出たころには既に進行しており、投球禁止期間を約1年必要とする場合もあります。

早期に発見し、安静期間を設ければ自然治癒することが多いのですが、放置すると遊離体(いわゆる関節ねずみ)となり、将来的に野球はもちろん日常生活にも支障をきたす可能性があります。

サッカー少年などは上肢(うで)をあまり使わないので、無症状のまま自然治癒することがほとんどです。

当院でも多数の野球障害を抱えた小学生が受診します。残念ながらそのうち数例は「OCD」の子どもがいます。そして中には1年間の投球禁止を余儀なくされる場合があります。

このように、病院では痛みや既に何らかの障害を抱えた子どもに対してしか対処することができません。
しかし検診活動が増えれば、早期発見で病態悪化を防ぐことができる可能性があります。

将来にわたって長く、楽しく野球を続けてもらうために、今後も活動していきたいと思います。

理学療法士 百﨑 真也

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