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広島県立御調高校での活動報告

こんにちは、理学療法士の浅野です。

6月22日、広島県立御調高校で、高校3年生を対象にした介護初任者研修の中の「移動・移乗(トランスファー)」の授業の講師を担当してきました。

皆さん、移乗動作と聞くとどんなイメージを持っていますか? 抱えるのが大変そう、身体を痛めそう、しんどそう、そんなネガティブなイメージの方が多いのではないでしょうか。

人や物を動かす・移動させるということは、「力学的な法則」=「楽に動かすコツ」を知っていれば、身体的負担を減らし、楽に行うことができます。

今回はその「楽に動かすコツ」を少し紹介できればと思います。

支持基底面 人や物が支えられている底面で、接点の外縁を結んだ範囲
広いと安定し、狭いと不安定になる
重心 重力がかかっている中で物体(人や物)の質量の中心
重心の位置が低いと安定、高いと不安定になる
重心線 重心から床面に垂直に下した線
支持基底面の中心にあるほど安定する

この支持基底面・重心・重心線という言葉がポイントになります。
人や物を動かすには、安定した状態と不安定になる状態とをうまく使い分けてあげることが大事です。

介助する側は、抱え上げようとすると負担は大きくなるので、いかに対象者の重心移動を行うかがポイントになります。対象者を上へ持ち上げようとせず、横に平行移動するイメージを持つとよいでしょう。ベッドから車いすなどへ移動する際、介助者がその中継地点になるように位置取りをして、移動する方向へ誘導してあげることが大事です。その移動を行う際、人や物は安定していると動かすのが難しくなるので、先ほどの支持基底面を狭くすることで動きが出やすいようにすることと、対象者の重心線を支持基底面外へ移動させるように誘導します。介助者が対象者よりも高い位置から抱えようとすると不安定にな るため、出来るだけ重心の位置を合わせて、移乗させると良いです。

楽に動かすコツを知ることが、安全かつ負担の少ない移乗動作を行う大事な方法です。

そのコツを知っていれば、日常の動作の効率化や、介助者の懸念材料でもある腰痛などのリスクを減らすことでネガティブなイメージをなくし、積極的に移乗動作に関わっていく事が出来るようになると思います。

理学療法士は、身体の動きの専門家です。楽に動かすコツ、運動の仕方など、当院理学療法士にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

理学療法士 浅野 慎介

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