院外活動レポートReport
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- 2013年
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西条農業高校 硬式野球部サポート
こんにちは。理学療法士の百崎です。
今回から、病院外での活動について、紹介していきます。
第1回は、「西条農業高校 硬式野球部トレーナーのスタート」です。
4月11日より、わたし百崎と同じく理学療法士の久保田は西条農業硬式野球部へメディカルサポートと言う形で関わらせてもらう事になりました。
初回の指導内容は、股関節のストレッチです。
野球に限らずスポーツをやっている人なら、股関節の柔軟性が重要だということは知っていると思いますし、ストレッチを実践しているでしょう。
しかし、ただ柔らかいだけでは意味がありません。
よくピッチングやバッティングにおいて、「下半身が使えていない」、「肘が下がっている」ということを指摘されますが、実際にどうすればいいのか分からない人が多いのではないでしょうか。
今回は理学療法士として、ただストレッチの方法を指導するのではなく、柔らかくなった股関節をいかにうまく使う事ができるか、野球のどのような動作に繋げていくのかを具体的にお話ししました。
少しですが指導内容を紹介します。
投球動作にて片足を上げた瞬間の股関節と骨盤の関わりについて。(右投げなら左股関節)
左股関節が硬い、もしくはうまく使えなければ、足を上げた瞬間に骨盤は後ろに倒れてしまいます。
骨盤が後ろに倒れてしまうと、そのまま後ろに転倒するわけにはいかないので、人間はバランスをとるために、背中を丸めます。背中が丸くなると、肩甲骨が背骨側に引き寄せることができず、結果的に肘が挙がりません。肘がさがった状態で投げ続けると・・・。
というように、投球動作の最初の段階で、それ以降の動作が決まってしまいます。(全てがそうとは言いません。後の動作でうまくつじつまを合わせることのできる選手もいます。)
ここで、大事なのが左股関節の柔軟性です。自分の股関節の可動範囲以上に足を上げてしまうと、このように骨盤が後ろに倒れてしまいます。このような人はストレッチを頑張る必要があります。
もう1つ。股関節の可動範囲はあるけれど、足を上げた瞬間に骨盤が後ろに倒れてしまう選手。
これが、「柔らかいがうまく使えない」状態です。このような選手は、股関節を使えるようにならなければいけません。
わかりやすい方法として一例をあげると、骨盤を動かさずに股関節を曲げて、足を上げる練習です。骨盤の前後に手を当て、自分で骨盤の動きが出ていない(後ろに倒れない)ことを確認しながら、左足を持ち上げます。まずはゆっくり、動きが上達してきたら少し速く左右交互にやってみましょう。
これはあくまで一例ですが、「股関節の柔軟性低下」、「柔らかいがうまく使えない状態」が肩・肘への負担を増大させ、結果的に投球障害肩・肘へと進行させてしまいます。 肘が挙がっていない原因は、股関節(柔軟性と使い方)にあるかもしれませんね。
今後も様々なテーマを決めて、指導させていただく予定です。
またこちらでも報告していきたいと思います。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
理学療法士 百﨑 真也