院外活動レポートReport

第33回 ひろしま国際平和マラソン救護活動報告

はじめまして、理学療法士の貞光です。
私は院外の活動として以前登場した当院の山内と、安芸南高校女子バレーボール部のトレーナー活動を一緒に行っています。併せて、広島県トレーナー協会という団体に所属し広島県の様々なスポーツ活動におけるトレーナー活動やワークショップ、研修会などでを通してトレーナーとしての知識や技術のアップデートを行っています。

少し紹介させて頂くと、トレーナー協会には私のような理学療法士やS&Cコーチ、柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師、日体協AT、管理栄養士など他職種で構成された団体で今年で設立20周年を迎えます。
12月には記念研修会も開催されますので(参加無料)、協会にご興味のある方はホームページをご覧ください。

今回、平成25年11月3日(日)に広島県トレーナー協会から、ヒロシマ国際平和マラソンの救護トレーナースタッフの1人として参加してきましたので報告します。 走行コースはコカ・コーラウエスト広島スタジアムを発着点として1km(キッズコース)、5km(ビギナーズコース)、10km(チャレンジコース)の3コースが設定されており、約12000人のランナーの参加がありました。天気は雨、気温も20度前後で肌寒く感じられました。

救護スタッフは医師(5名)、看護師(12名)、救護トレーナー(19名)、救護サポーター(12名)で構成され、救急本部を中心とした各救護所、および救護車には医師、看護師、救護トレーナーが、A~Kの各11ブロックには救護トレーナー及び救護サポーターが各1人づつ配置され傷病者が出た場合にはトランシーバーで情報を共有し連携を取って救護活動を行いました。

今回の救護トレーナーの役割は傷病者を発見した際、バイタルサインの異常や怪我の程度を観察しそれを救護本部に報告し、必要であれば救護車を要請し傷病者を引き渡す所まででしたので、基本的に応急処置を行うことはありませんでした。
ただし、心肺停止など命に関わる重度の傷病者の場合は救急車を呼び、救急隊に引き渡すまではAED(自動体外式除細動器)の使用やCPR(心肺蘇生法)を行う必要があるため、ブロック地点では、常にランナーの観察を緊張感を持って行いました。幸い今大会では重篤な傷病者が出ず、息切れや転倒による擦過傷などの対応で救護活動は無事終了しました。

マラソンなどのスポーツ現場だけではなく自宅、職場または公共の場でも突然の心停止を起した傷病者に出くわす可能性はみなさんにもあります。その時、その人の命は居合わせた誰かが、ただちにCPR(心肺蘇生法)を行ったり、AED(自動体外式除細動器)を使用したりすることで大きく変わります。
いざという時に動揺しないためにも日本赤十字社や消防署などで講習会を受けておくことをお勧めします。
そして、そういう場面に出くわしたら迷わず救護活動を行いましょう。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

理学療法士
日本体育協会公認アスレティックトレーナー
貞光 大助

広島県トレーナー協会:http://www.hiroshima-trainer.com/
日本赤十字社 広島県支部 救急法の講習:http://www.hiroshima.jrc.or.jp/study
東広島市 応急手当講習会:http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/soshiki/47/kousyuukai.html