院外活動レポートReport
- 院外活動レポート
- 2015年
- 西条農業野球部トレーナー活動 投球障害発症予測システム
西条農業野球部トレーナー活動 投球障害発症予測システム
こんにちは。理学療法士の百﨑です。
今回は西条農業高校野球部で行った投球障害発症予測システムについて報告したいと思います。
西条農業高校野球部では年に3回体力テストを実施しています。
短距離走やメディシンボール投げといった項目に加えて、私たち理学療法士による可動域測定を行っています。
投球障害発症予測システムは、この可動域測定をもとに今後半年以内に投球障害を発症してしまう確率を出すというものです。千葉県松戸整形外科の理学療法士を中心としたスポラボというグループによって考案されました。
具体的な測定項目は挙上位外旋、肩甲骨内転、大腿前面柔軟性の3つです。
肩や肘が痛くなってしまうと思い切りボールを投げることが出来ず、練習や試合で満足のいくパフォーマンスが発揮できません。
また、痛みを我慢し続けると障害は重篤化してしまい、ドクターストップを受けてしまうこともあります。
当院でも肩や肘の痛みで受診され、投球禁止となってしまう選手が多数います。 その結果練習を休まなくてはいけなかったり、ポジションの変更を余儀なくされてしまう場合もあります。
こういった障害を未然に防ぐために、選手ひとりひとりの危険因子を見つけだし、選手自身に早期に気づいてもらうことが目的です。
また、それぞれの弱点を改善するためのプログラムもあり、対応するエクササイズを続けることで発症を予防することが期待されます。
夏の県大会まで残り2ヶ月をきりました。
選手ひとりひとりが日頃のセルフケアを行い、ケガなく大会に臨んでもらいたいです。
理学療法士 百﨑 真也