院外活動レポートReport

広島県立御調高校での活動報告2018

こんにちは。理学療法士の浅野です。

昨年に引き続き6月21日に、広島県立御調高校で、高校1年生を対象にした介護初任者研修の中の「移動・移乗(トランスファー)」の授業の講師を担当してきました。
学生たちは、たくさんの事を吸収しようと自分達でも色々と考え取り組んでくれて有意義な時間を過ごせました。

今年も講義のポイントとしては、力学的なポイントをつかみ「楽に動かす」ということを目標に進めていきました。楽に動かせることができれば、介助者の負担を減らすことだけではなく、介助される側の負担も減らし、より安全に移動・移乗を行うことができるのです。

楽に動かすのポイントは、「重心」「重心線」「支持基底面」です。
詳しくは2017年コラムをご参照ください。

今回は重心移動における「身体の不思議」について紹介します。

①椅子に座っている人の額に指をあてる。これだけで人は立ち上げれなくなる

②手を上げて体の片側を壁に密着させると、反対側の足が上がらなくなる

③壁に向かって立ち、壁につま先をつける。そこからつま先立ちをしようとすると踵があがらない

※これらの動作を行う際には重心の移動を行わなければならないが、その重心移動を制限されることにより困難となる

動作を行う際には重心移動を行うことが不可欠になります。その重心移動をよりスムーズに行うこと、それを介助することが、「身体を動かす」ことのキーポイントになります。

理学療法士は身体の動きの専門家です。身体に関しての相談などあれば、当院理学療法士まで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

理学療法士 浅野 慎介